クラシックギターを一から十まで完全に手作り

荒井勝巳ギター工房

クラシックギターの調べは、落ち着いていてとても心が癒されます。
クラシックギターの魅力といえば、単一でも美しい音色が奏でられる事、そして誰でも手軽にギターを手に入れることが出来、どこででも手軽に演奏を始められることでしょうか。

美しい良い音楽を奏でるには、本物の音に触れるのが近道だと思います。
クラシックギターを作り続けて半世紀。
より多くの皆様にクラシックギターの魅力を知って頂きたいと思い、また心癒される本物の音楽に触れる場を提供したいと思い、日々活動しております。

ギターは小さなオーケストラとよく言われますが、一流ギタリストの演奏はオーケストラの世界と重なります。
この音の世界を作り出すのに欠かせないのが、名工の手によって制作されたギターです。
ギターは和音の出せる楽器なので全体のバランスは勿論ですが、低音がへたばるのが激しいのでバスをより重視して制作しています。

21歳の時初めてギター工房を訪れて、手工ギターの世界に触れたときの感動は、その後の私の一生を決定づけるものでした。
今でもこの仕事を選んだこと、続けられることを幸せに思っております。
その時決心した「世界一流の制作家になる!」という思いは今でも変わらず。
山は常に高きにあるもの。一生精進ですね。

あらかつプロフィール

  • 1941年

    茨城県潮来市に生まれる。

  • 1959年

    ギタリスト兼作曲家の横尾幸弘氏に師事。ギター演奏を学ぶ。

  • 1962年

    横尾幸弘氏の紹介で、黒沢常三郎氏の門下に入りクラシックギター制作を学ぶ。

  • 1964年

    制作家の田崎守男氏の元でクラシックギター制作を学ぶ。

  • 1968年

    独立。埼玉県戸田市で制作活動を始める。

  • 1995年

    埼玉県加須市に移住。

  • 2018年

    喜寿を迎え、まだまだ現役。

ギター制作の様子

天井から釣り下がっているギターは、修理や塗装でお預かりしたものです。右端のギターは田崎守男氏制作のギターで、修理の為お預かりしました。
ノートには今までオーダーを受けた作品の、ギタリストのリクエストが書かれています。ギタリスト一人一人に合わせた作品作りに役立てています。
表面板の原板を鉋(かんな)で削って、表面を滑らかに整えているところです。コンコン叩き音の響き具合を確認し、厚さを調整しながらツルツルに仕上げます。
ギターの駒(こま)またはブリッジと呼ばれる部分を加工しています。板をつなぎ合わせるのではなく、一枚板を削って加工していきます。白い部分は「象牙」又は「牛骨」を使った骨板です。
横板を滑らかに削り整えてから、熱した丸い鉄板で少しずつ優しく曲げてカーブを出します。その後ギターの形の木枠に入れて数日落ち着かせます。写真は横板を型から出して固定しているところ。
右手に写っているのは、修理と調整の為にお預かりしたギターです。ギターの表面版を剥いだ状態は、なかなか見る機会はないのではないでしょうか。
型紙からヘッドの形を写して、この後ネックの部分を切り抜きます。ヘッドの部分は制作者によってデザインが違います。そのギターの制作者を識別するのに、外観上で最も目に留まる部分でしょう。
ネックの丸みは弾き手の手に馴染むよう、小刀を使って丁寧に削ります。四角い板の角が取れると、一気にギターらしくなります。
ホールの装飾作業。モザイクを埋め込んでいるところです。ホールのモザイクは、制作家によってデザインが異なります。誰の制作したギターかを見分ける、ポイントのひとつでもあります。
ホールはヘッドに次いで、デザイン上の制作者の個性が表れる部分。サウンドホールの中に、制作者を示すラベルと焼き印があります。
私の作品には、この焼き印が捺されます。ホールの中には紙のラベルを貼りますが、実はラベルが剥がれてしまっても、この焼き印で制作者が分かるようになっているのですね。
弦を張って音の鳴りを確認します。音が一番重要なので緊張の瞬間です。その後また弦を外し、最後の微調整や磨きをかけて仕上げます。

ギター工房へのアクセス

JR東北本線または東武日光線、栗橋駅より徒歩18分(1.4km)
東北自動車道、加須ICより車で15分(7.9km)

〒349-1132
埼玉県加須市旗井86-4

tel 0480-72-1717

mail

ご愛用頂いたギタリスト

Siegfriedジークフリート Behrendベーレント

Siegfried Behrend

山中芳郎

山中芳郎

七戸國夫

七戸國夫

横尾幸弘
飯塚明
高嶺巌
江間常夫
奥田紘正
醍醐良明
境野裕彦